不動産一括査定サイトと違う不動産売却を大手の業者に依頼する場合の利用者側の利点としては、中小にはない安心感を得ることができるのはもちろんのこと、サービス面や保証面でも手厚い支援を受けられることでしょう。
今回ご紹介する野村の仲介+(PLUS)は、売却面において嬉しいサービスが無料で受けられるということで人気があります。
この章では野村の仲介+(PLUS)の不動産売却における特徴や強み、口コミや評判などを見ていきます。

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この記事でわかること
野村の仲介+(PLUS)の概要
野村の仲介+(PLUS)は不動産の売却、購入、買い換え事案などを総合して扱う窓口として機能していますが、その運営者は「野村不動産アーバンネット」です。
不動産業界ではかなりの大手ですから、名前は皆さんも聞いたことがあるでしょう。
野村の仲介+(PLUS)は利用者向けにより親しみやすい呼称として用いられているもので、街中の店舗などではこの名称で看板が出されています。
ネット上のサイトではトップに「私たちの思い」が掲げられ、手数料以上の価値をお客様に提供できるか、プロとして恥ずかしくない仕事をしているかなど、利用者が「ここに頼んで良かった」と思わせるための理念が紹介されています。
このような社員教育のおかげもあってか、野村の仲介+(PLUS)は2018年のオリコン顧客満足調査で「売却 マンション」、「購入 マンション」、「売却 戸建て」部門で第一位を獲得しています。
実際の販売戦略としては、3方面からのアプローチによる営業で販売力を担保しています。
野村不動産アーバンネットは野村の仲介+(PLUS)以外にも自社直営で「ノムコム」という不動産ポータルサイトを運営しています。
大手の強みを生かして他の既存のポータルサイトの多くに物件情報を載せるのはもちろんですが、自社媒体のノムコムでも物件を紹介することで、自由度の高い情報発信ができます。
▼ノムコムについてはこちらから
【ノムコム】の特徴や口コミ評判は?野村不動産アーバンネットが運営する不動産売却査定サイト
現在は市場の顧客層も皆インターネットで情報を集める時代ですから、販売活動の面でネットワーク営業に注力することでマーケットの動きに合わせて販売活動ができます。
ネットワーク営業の次に「紹介・マッチング営業」として、過去に付き合いのある顧客や大手金融機関の抱える投資家、グループ企業で付き合いのある顧客、既存契約者などあらゆる伝手を使ったマッチングを行います。
3つ目として、潜在的なニーズにアプローチするためのチラシ配布、オープンハウス、予約制の初披露会も実施します。
これら3つの側面から活動を進めることで、大手ならではの販売力が生まれます。
では次に、利用者にとってはどんな旨みがあるのか、野村の仲介+(PLUS)の特徴やおススメのポイントなどを見てみましょう。
野村の仲介+(PLUS)の特徴やおススメポイント
魅力的な売却サポート
野村の仲介+(PLUS)で不動産を売却すると、非常に魅力的なサポートを無料で受けることができます。
売却サポートの内容を一つずつ見ていきましょう。
補修保証
補修保証は不動産の種類に応じて専門家による検査を受け、必要な個所は補修を行い、買い手に物件を引き渡した後で万が一不具合が生じた場合には別途補修費用の負担を保証してもらえるサービスです。
他社でも似たサービスがありますが、野村の仲介+(PLUS)は物件引渡し前の検査の段階で必要箇所の補修をしてもらえることと、引渡し後の保証期間が長期間となっているのが特徴です。
まず戸建ての場合、外壁や軒裏、バルコニー、内壁、天井、小屋組、屋根、床、床下など一定箇所について、検査の段階で判明した必要補修箇所については5万円まで無償で対応してもらえます。
そして引き渡し後に、雨漏りやシロアリの害、建物構造上主要な部位の木部の腐食、給排水管など重要箇所に補修の必要が生じた場合には最大500万円までの保証を受けられ、売り主側には検査の有効期間として最長1年、引渡し後の買い主側には最長5年の保証期間がつきます。
マンションの場合は住宅設備保証として、検査段階で判明した必要補修箇所については同じく5万円まで無料で補修が受けられ、引渡し後は設備機器ごとに最大10万円の保証を受けることができます。
売り主側には検査の有効期間として最長1年、引渡し後の買い主側には最長5年の保証期間がつきます。
土地についても適用があり、埋設物撤去保証として調査費用は野村の仲介+(PLUS)が負担し、引渡し後の保証金額は最大200万円、売り主側は検査の有効期間として最長1年、買い主側は保証期間として最長6か月が付きます。
この補修保証は非常に嬉しいものですが、実際にこの制度を活用する事例は少なくないようです。
2012年12月以降の社内調査によると、売却物件の半数以上が補修を必要とし、取引後15%以上が1年内に保証制度を活用したという結果を公表しています。
売り主としてはリスク回避の恩恵があるので利用価値は大きいでしょう。
ホームステージング
海外では中古不動産の取引においてすでに一般的になっていますが、日本ではまだ認知度が低いホームステージングサービスを無料で受けることができます。
ホームステージングとは、売却対象の物件にモデルルームのような装飾を施し、印象を良くして買い手候補に訴求することができるものです。
新築物件の販売におけるモデルルームでは、家具や調度品を設置して内覧会に訪れるお客さんに物件を「魅せる」ことが行われますが、中古不動産の取引ではまだ国内での利用は一般的とは言えません。
しかしプロのホームステージャーによる「魅せる工夫」が施されると驚くほど印象が良くなり、取引の成功率が上がることが実証されています。
ホームステージングの演出によって、買い手側は生活のイメージが湧きやすくなり、購入を決意する後押しになります。
生々しい生活感を出すのではなく、あくまでも購入意欲に訴求するのがホームステージングに求められる演出です。
ハウスコーティング・ハウスクリーニング
マイホームの売却においては最低限のハウスクリーニングは必須と言えますが、費用負担は軽くありません。
これを野村の仲介+(PLUS)が一部負担してくれるのがこのサービスです。
ハウスコーティングは汚れが目立つ水回り(キッチン、浴室、洗面化粧台とトイレ)のいずれかを研磨して綺麗にするものです。
ハウスクリーニングは屋内の汚れが気になる箇所のうちいくつかを清掃してもらえるものですが、ハウスコーティングとハウスクリーニングはどちらか一方しか選ぶことができません。
荷物の一時預かり
売却活動中、一時的に最大10点の荷物を預かってもらえるサービスです。
運搬費用、保管費用は野村の仲介+(PLUS)が持ってくれるので、売却に伴って自分で保管用コンテナなどを借りなくても済みます。
このサービスのより便利な活用方法として、上で出てきたホームステージングと組み合わせると有効です。
生活品は内覧客に不要な生活感を見せてしまいますから、日用品は全て運び出すのが基本です。
その際に荷物一時預かりを活用すると便利ですね。
土地ステージング
土地売却においては土地ステージングが役に立ちます。
空地は草が生えたり、人の侵入を許すことから投棄物が出てきたりと印象が悪くなりやすいものです。
そこで草刈り作業を行い、その上に防草シートを施工、さらに立ち入り禁止のロープを張って管理物件であることを示す立て看板を設置します。
管理されていない土地はお客さんの目に映る第一印象が悪くなりますが、土地ステージングを利用すれば第一印象を良くして購入意欲を高めることができます。
土地診断
土地診断はa境界標の有無の確認、b越境の有無の確認、c敷地内高低差の測量、d仮測量図のサービスを受けることができるものです。
土地の売買では測量が必要になることがありますが、このサービスは隣接土地の所有者との権利関係を確定させるものではなく、権利確定の準備として事前に情報収集ができるものです。
売り主としてのリスクの把握やトラブルを回避するものとしての利用価値があります。
売却サポートを利用する際の注意点
以上見てきた売却サポートはどれも魅力があるものですが、利用については留意すべき点があります。
まず、各サポート内容はそれぞれ利用について一定の条件があるので、これを満たす必要があります。
そして、上記で見てきた各サポートは原則として「どれか一つ」しか利用できないということです。
ただ、公式ホームページではこの点が少し分かりづらかったので、当サイトで野村の仲介+(PLUS)に電話確認を行いました。
まず最初に、公式HPでは「〇〇サポート」という名称のサービスが複数存在し、ページによっては上記で紹介した売却サポートのサービス以外のものが同一ページ内で紹介されているものもありますが、併用不可であるのはあくまでも「売却サポート同士」です。
そして、原則としては売却サポートは一つのみ利用可であり、二つ以上は併用できませんが、ホームステージングサービスと荷物一時預かりサービスは例外として併用が可能です。
そして、実際には個別案件にて、現場の店長判断で売却サポート内の複数のサポートを併用できることもある、との回答を得ました。
野村の仲介+(PLUS)側にある程度利益が望める物件であれば、いくつかの売却サポートを併用できる可能性があるので、あきらめずに店長さんに相談してみても良いでしょうね。
また売却サポートの利用には仲介契約の締結が必要ですが、仮に契約期間内に買い手が付かず、他社に乗り換えることにした場合でも、サポートにかかった費用の請求はしないとのことでした。
以上の電話確認は2018年12月28日に行い、野村不動産アーバンネットの経営企画室ヒロタ氏から回答を得ています。
野村の仲介+(PLUS)その他の利点
売却サポート以外での野村の仲介+(PLUS)の利点をこちらでまとめてみましょう。
買い換え保証とつなぎ融資
野村の仲介+(PLUS)は買い換え保証が利用できるので、住み換え事案では先に最低でも手に入る資金額が分かるため購入計画を進める面で安心できます。
また野村の仲介+(PLUS)による買い換え保証が担保となり、提携金融機関である三井住友銀行からつなぎ融資の借り入れが可能になります。
新居の購入にじっくり時間をかけたい場合や、売却が完了する前に新居の引き渡しが行われるケースにも対応することができます。
相続サポート
野村の仲介+(PLUS)には、一定の基準をクリアした者だけに与えられる「資産・相続マスター」の称号を持つ専任担当者、及び同社と提携する税理士がいます。
この両者によって、相続発生前には遺産分割対策、節税対策、納税対策を総合的に進めることができます。
税理士による税金対策のみならず、資産の組み換えによってより有利な状況を作り上げる工夫をする、攻めの対策が可能です。
相続発生後は納税資金の準備や、買換え保証を利用した納税資金の建て替えサービスも用意されています。
万が一の際には野村の仲介+(PLUS)の保証を担保とした借入れによって相続税のペナルティを回避することができます。
野村の仲介+(PLUS)の評判や口コミ
野村の仲介+(PLUS)の評判や口コミ
ここでは、ネット上で確認できる野村の仲介+(PLUS)利用者の口コミや評判を見てみましょう。
口コミ評判
- できるだけ販売価格を下げない工夫を教えてもらえた
- VRで物件を訴求できるのは良いアイデアだ
- 熱心な担当者が初心者の自分に色々教えてくれて、相談にも乗ってくれた
- 補修が必要な個所のサービスが使えてよかった
- 媒介契約締結前でも親身に相談に乗ってくれた
- これまで手掛けた内装やインテリアをしっかり評価してもらえた
- ホームステージングを施した途端に内覧者の反応が変わり売却に成功した
- 希望額で短期間で売却できた
- 住み換えや相続など人生設計についても力を貸してもらって嬉しかった
- 家を売るのは初めてだったが、分かりやすく説明してもらえた
上の中でVRによる物件の訴求がありますが、これは野村不動産アーバンネットが運用するポータルサイト「ノムコム」内で、一部の物件についてはVR(バーチャルリアリティ)の技術を使ってホームステージングを施したように見せることができるものです。
実際に調度品などを配置するのではなく、バーチャル上で内見者が物件を見て歩くことができ、さらにそこにホームステージングの映像加工も加えて訴求できるというものです。
全ての物件で利用できるわけではありませんが、野村の仲介+(PLUS)側で有効と判断した物件についてはVRを利用した販売活動もしてもらえます。
VRを利用したホームステージングについて詳しくはこちらで確認できます。
⇒https://www.nomura-un.co.jp/news/pdf/20181217.pdf
野村の仲介+(PLUS)の特徴と評判まとめ
名称 | 野村の仲介+(PLUS) |
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運営会社 | 野村不動産アーバンネット株式会社 |
URL | https://www.nomu.com/plus/ |
この章では不動産大手の野村不動産アーバンネットが運営する「野村の仲介+(PLUS)」について、特徴や強み、おススメポイントや口コミなどを見てきました。
大きな利点として、利用にとってお得感が強い「売却サポート」内の各サービスは大変魅力的に映ります。
原則として併用できないのは残念ですが、ケースによって例外的に併用できることもありますので、あきらめずに掛け合ってみることをお薦めします。
もし単独利用の場合は最もメリットを強く感じるサービスを選ぶようにしてください。
独自のメディアを用いた販売活動など、売却実務もしっかりした印象ですので、大手の強みを生かすことができそうですね。

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